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2008年4月

すい臓の働き

胃の後ろ側に位置し、胃と背骨に挟まれるようにしてすい臓はあります。
成人では長さは15?程の小さな臓器です。

大きく分けて2つの働きをするすい臓ですが、<膵(すい)液を作る働き>と<ホルモンを作る働き>になります。

膵液とは消化液のことで、三大栄養素の炭水化物を分解してくれる<アミラーゼ>や、脂肪を分解してくれる<リパーゼ>、タンパク質を分解してくれる<トリプシノーゲン>を含んでいます。

又、ホルモン生成作用では、血糖値を下げる<インスリン>、血糖値を上げる<グルカゴン>などを分泌するのです。

Posted by banrai | 2008年4月14日 21:24 |

急性すい炎とは

急激にすい臓に炎症が起こる病気を急性すい炎と言います。
重症になると命にも関わる場合もあります。

食生活の欧米化に伴い、脂肪やアルコールの摂取量の増加が原因とされていますが、最近では患者数が増えているようです。
脂っこい食事の後や、お酒を飲んだ後にとても激しい腹痛が起きる急性すい炎が急増しているのです。

このような時には、すぐに医療機関を受診することが必要です。

Posted by banrai | 2008年4月14日 21:23 |

急性すい炎の原因

特徴として、男性に多いアルコールが原因となる急性すい炎と、女性に多い胆石が原因となる急性すい炎、主な原因はこの2つです。

<アルコールが原因>多量のアルコール摂取により、すい臓が刺激され膵液の分泌が多くなります。
多量の膵液を通す膵管の中では、圧力も高まり流れも滞ります。
その為、膵液に含まれた消化酵素の作用で、<自己消化>といったすい臓自身が消化される現象が起こり、急性すい炎となります。

<胆石が原因>暴飲暴食の影響で胆石が落下して乳頭部に詰まり、膵液の流れを止め逆流を起こします。
胆汁も膵管に逆流を起こすことがあり、膵管の内圧が上昇、膵液の活性化によりすい臓の自己消化が起こります。

Posted by banrai | 2008年4月14日 21:22 |

急性すい炎の症状

急性すい炎の特徴は激しい腹痛が起こることです。
脂っこい食事やお酒を飲み過ぎた数時間後に症状が出ます。
突き抜けるような痛みが、みぞおちから左の腹部、肋骨の下の辺りから背中にかけて起こります。

とにかく激痛となり、膝を抱えないとこらえられない程になります。
痛みは弱くなることはなく、間断なく続きます。
同時に発熱、嘔吐などが起きることもあります。

<血圧低下><ショック症状><冷や汗><呼吸困難><意識が薄れる>重症になると、腹痛以外にこれらの症状が現れます。

又、すい臓の組織が消化酵素に壊されて、有害物質が血液中に流れ出すと心臓、肝臓、腎臓、肺、あらゆる臓器が障害され<多臓器不全>を起こすこともあります。
このような症状になると、非常に危険で死に至ることもあります。

Posted by banrai | 2008年4月14日 21:20 |

急性すい炎の治療

急性すい炎の検査は、血液検査、尿検査などで行います。
消化酵素である<アミラーゼ>の、血中と尿中の含有量で炎症の状態を判断します。
急性すい炎の疑いがあれば、腹部超音波検査や腹部CT検査を行い、炎症の広がりなどを調べます。

急性すい炎で重要なのは、すい臓を働かせないことです。
入院により、絶食をし身体を安静に保ち、水分と栄養は点滴で補います。
又、急性すい炎を発症すると、すい臓の周りに水分がにじみ出る為<脱水症状>を起こしやすくなります。
点滴で大量の水分も補給することが大切です。

薬物療法では、<鎮痛薬><抗酸素薬><抗菌薬>の3種類を使用します。
鎮痛薬で痛みを抑え、抗酸素薬にてすい臓の消化酵素の働きを抑えて、抗菌薬で炎症部分の感染を防ぎます。
すべて服用はせずに、点滴で行います。

Posted by banrai | 2008年4月14日 21:19 |

急性すい炎が重症化した場合

<重症急性すい炎>と診断されたら、集中治療室(ICU)に入り24時間体制で治療します。
循環器、呼吸器、腎臓などの管理を行い、<血液浄化療法>といった方法で、壊れたすい臓の組織から流れ出した血液中の有害物質を取り除きます。
血液をきれいにし、体内に戻すのです。

すい臓の壊死した部分を取り除く手術をすることもあります。
食事をとっても痛みが起こらなくなるまで入院治療は続きます。

すい臓の一部が壊されて機能しなくなる重症の急性すい炎患者は、<消化吸収障害><糖尿病>などの後遺症が治療後に残る場合もあります。

重症患者を除いて、急性すい炎は殆どの場合元どおりにまで回復します。

Posted by banrai | 2008年4月14日 21:18 |

急性すい炎の再発防止

急性すい炎が回復したら、再発防止をすることがとても大切です。
普段から暴飲暴食をしないように気をつけ、アルコールが原因で発症していた場合には、禁酒を心がけましょう。

又、胆石が原因だった場合には、治療を受けて下さい。
胆のうに結石が残っていると、胆のうごと結石を取り除くこともあります。
最近では、おなかに小さな孔を数か所あけるだけで行える、腹腔鏡による手術が一般的になっています。
おなかの中をモニターで見ながら、腹腔鏡と手術器具を入れて胆のう切除をするのです。

Posted by banrai | 2008年4月14日 21:18 |

慢性すい炎とは

<慢性すい炎>とは、急激な痛みではなく、腹部の鈍い痛みが食後や飲酒後に繰り返し起こり、すい臓の組織が壊されていく病気です。
壊された組織は元には戻らず、進行とともにすい臓の機能は低下していきます。

炎症を起こしたり、治ったりを繰り返す程に<綿維化>が進行し、すい臓は硬く萎縮してしまいます。
その為、すい臓の機能が働かなくなります。

長期にわたる大量飲酒などが原因となることが多いようです。
繰り返しの鈍い痛みが腹部にあるようなら、早めに医療機関を受診して下さい。

Posted by banrai | 2008年4月14日 21:17 |

慢性すい炎の原因と発症のしくみ

慢性すい炎は特に男性に多く発症するようで、長年続けたアルコールの摂り過ぎが大きな原因となっています。

すい臓を刺激する多量のアルコールですが、そのことにより<膵液>を過剰に作ってしまいます。
その為、すい臓の中にある<膵管>に多量の膵液が流れ、膵管内圧が上昇し、膵液に含まれた消化酵素の影響ですい臓の組織に小さな炎症が起きます。
炎症を繰り返すとすい臓が線維化して壊されていくのだと考えられています。

目安としては、1日80gのアルコールを10年以上摂取すると、慢性すい炎になる危険性が高くなるようです。
慢性すい炎とアルコール、とても密接な関係があるようですね。

Posted by banrai | 2008年4月14日 21:16 |

慢性すい炎の症状

<腹痛期><移行期><膵機能不全期>と進行過程で3つの病期に分けられます。
症状もそれぞれ異なったものとなります。

腹痛期には、特に食後や飲酒後に鈍い痛みが繰り返し起こります。
みぞおちから左上腹部、背中にかけての痛みをなります。

移行期には、腹痛は軽くなるのですが慢性すい炎は進行し、すい臓の機能は低下しています。
膵液の分泌の減少により、痛みが起きにくくなっているからです。

膵機能不全期には、すい臓の機能は相当失われています。
消化酵素をつくる働きが低下し食べ物をうまく消化吸収できなくなる為、<脂肪便>といわれるふわふわと軟らかい便になってきます。
又、糖尿病も起こってきます。
それは、血糖調整作用をする<インスリン>などのホルモンを分泌する働きが衰えるからです。

破壊されたすい臓組織は、元には戻りません。
早めの治療がとても大切です。

Posted by banrai | 2008年4月14日 21:15 |

慢性すい炎の検査

慢性すい炎の血液検査とは、<アミラーゼ>というすい臓が作る消化酵素を調べるものです。
血液中のアミラーゼ値が高くなると、すい臓に炎症が起こっています。

慢性すい炎の画像検査とは、<MRCP(磁気共鳴胆管膵管撮影)><ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)><腹部超音波検査・腹部CT検査>などがあります。

MRCPは身体への負担が軽く、MRIの利用で膵管と総胆管を撮影します。
膵管の状態を検査します。
ERCPはMRCPで確定診断できない場合に行う検査です。
<カテーテル>という細い管を膵管や総胆管に挿入し、造影剤を注入してエックス線撮影を行うものです。
この検査では鮮明な画像が得られますが、身体への負担も大きいので入院検査を必要とします。

腹部超音波検査や腹部CT検査では、膵液の一部が固まってできる<膵石>の有無や、膵管の形などを調べるものです。

Posted by banrai | 2008年4月14日 21:15 |

慢性すい炎の治療

慢性すい炎の治療とは、いったん壊されたすい臓組織は元には戻らない為、すい炎の進行を抑え、すい臓の組織の破壊を防ぐ目的になります。

腹痛期には、慢性すい炎の原因を取り払う為に、禁酒を実行、胆石や膵石があるなら治療を行います。
又、鎮痛剤により腹痛を和らげたりします。
食事では、消化の良いタンパク質を摂り、すい臓の負担が軽いご飯、パンなどの糖質も通常通り摂っても大丈夫ですが、脂肪の量控えてすい臓の働きを助けます。

移行期には、腹痛には鎮痛薬、消化機能低下には消化酵素約を使用して治療します。
進行性の病気である慢性すい炎は、一生付き合う必要性を認識し生活習慣の改善など積極的に取り組み、進行を抑えることが重要です。

膵機能不全期には、禁酒を守り、膵石や胆石が原因となる場合には取り除き、糖尿病の合併症がある場合は<インスリン>の注射で血糖をコントロールします。
又、<消化酵素>の服用で、タンパク質や脂肪を分解し、低下したすい臓機能の改善をします。

Posted by banrai | 2008年4月14日 21:14 |

すい臓がんの特徴

すい臓は身体の奥にあり、すい臓がんになっても特徴的な症状がない為、とても発見しにくいがんだと言えます。
正常な組織に染み込んでいく性質のすい臓がん、がんと正常な組織との境界線がはっきりとせず、発見された時には進行していたということも多々あります。

膵ぞうが作る消化液である膵液が流れる<膵管>に最もがんはできやすく、すい臓がん全体の約7割にもなります。
特に<膵頭部>でのがん発生が多いようです。

Posted by banrai | 2008年4月14日 21:13 |

すい臓がんの症状

すい臓がんの一般的な症状は、<腹部の軽い鈍痛><胃、背中、腰の辺りの重苦しさ><体重が減る><食欲減退>などがあります。
他の病気でもこれらの症状は見られますが、すい臓がん患者の場合長期にわたり症状が継続される傾向があります。

すい臓がんの数すくない独特な症状は、<黄疸><糖尿病>があります。
すい臓がんの約3分の2は膵頭部に発生します。
胆汁の通り道となる<総胆管>が通っている膵頭部にできたがんにより、総胆管が圧迫されて胆汁の流れが悪くなり、胆汁に含まれる黄色い色素が体内に増え黄疸が発症しやすくなるのです。
総胆管から離れている<膵体部><膵尾部>にがんができても黄疸は現れません。

又、血糖を下げるホルモン<インスリン>を分泌しているすい臓にがんが発生すると、分泌に影響し血糖のコントロールが悪くなり糖尿病の発症や悪化につながるのです。
糖尿病発症により、すい臓がんが見つかることもよくあることです。

Posted by banrai | 2008年4月14日 21:13 |

すい臓がんの検査

血液によるすい臓がんの検査では、消化酵素である<アミラーゼ><リパーゼ>を調べます。
膵炎や膵管異常で血液中の値が高くなります。
<CEA><CA19・1>などの血糖値や腫瘍マーカーなども膵臓がんができると上昇します。

画像検査では、<腹部超音波検査>ですい臓の形などを検査し、異常がある場合<MRI検査><腹部CT検査>を行い、腹部の断面を調べます。
更に詳しい検査を求める場合は、<ERCP>といった造影剤を使用し膵管の状態を撮影する検査をします。
疑いがある場所の細胞は採取し、顕微鏡でのがん細胞確認を行います。

Posted by banrai | 2008年4月14日 21:12 |

すい臓がんの危険因子とは

慢性すい炎がある場合、炎症を下地としてがんが発症しやすくなります。
糖尿病が突然発症したり、急激な悪化などもすい臓がんの疑いが大きいでしょう。

又、喫煙している人や家族にすい臓がんが発症したことのある人は要注意です。

胃、背中、腰の重苦しさが長期間続いたり、黄疸が出た場合は消化器科などで念のため検査を受けると良いでしょう。

これらのうち、複数に当てはまる人はすい臓がんの検査を受けることを勧めます。

Posted by banrai | 2008年4月14日 21:11 |

すい臓がんの治療(外科的・放射線)

すい臓がんの外科的治療では、がんがすい臓のみにできている場合、根治を目指して切除手術を行います。

膵頭部にがんができているなら、膵頭部、十二指腸、総胆管、胆のうを、症状により胃の一部まで切除することになります。
膵尾部にがんができているなら、脾臓も一緒に切除となります。
すい臓の組織を切除すると、手術後は糖尿病の発症の可能性があります。

すい臓がんの放射線治療では、<外照射>といって体外からの放射線照射を行うものと、<術中照射>といった、手術中におなかの中だけに照射するものとがあります。

すい臓がんは早期発見である程、治療効果は上がります。
危険因子を持っている人は特に、定期的な検査を受けることが大切です。

Posted by banrai | 2008年4月14日 21:11 |

すい臓がんの治療(化学療法)

がんがすい臓だけにとどまらず、大きな血管に広がっていたり、転位していたりと外科治療が難しい場合や、外科治療の再発防止、痛みの緩和目的で化学療法が行われます。

抗ガン剤である<塩酸ゲムシタビン>と、内服薬である<TS?1(テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム)>を単独で使用したり、組み合わせて使用してすい臓がんの治療を行います。

塩酸ゲムシタビンは外来での治療ができます。
週1回の点滴を3週間続けて、1週間休むといった1クールの繰り返しが基本です。
TS?1の治療法は、4週間毎日服用して、2週間休みます。

しかし、副作用の症状や効き方はすい臓がん患者によりさまざまですので、使用方法は異なる場合もあります。
長期間継続することが重要なすい臓がんの化学療法ですから、ひとりひとりのすい臓がん患者の状態に合わせて使用するよう考慮しながら、治療を進めていきます。

Posted by banrai | 2008年4月14日 21:10 |

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